葛 [そのほか]
クズ (Pueraria lobata) は、マメ科のつる性の
多年草。根を用いて食品の葛粉や漢方薬が作られる。
万葉の昔から秋の七草の一つに数えられる。
漢字は葛を当てる。
和名は、かつて大和国(現:奈良県)の国栖(くず)が
葛粉の産地であったことに由来する。
利害
よく繁茂する蔓草としての利害と、食品その他の
利用がある。
雑草としては、これほどやっかいなものはない。
クズのつるは長いことから、切り取ったつるが
乾燥して固くなる前に編むことで、かごなどの
生活用品を作ることができる。
また、つるを煮てから発酵させ、取りだした繊維で
編んだ布は葛布(くずふ)と呼ばれる。
平安時代ごろから作られていたとされる。
江戸時代には『和漢三才図会』でも紹介された。
良質の水と冬の寒さが厳しい奈良県の吉野葛、
石川県の宝達葛、静岡県の掛川葛、三重県の伊勢葛、
福井県の若狭葛、福岡県の秋月葛などはこの条件を
満たしているといえる。
葛粉を湯で溶かしたものを葛湯(くずゆ)と言い、
熱を加えて溶かしたものは固まると透明もしくは
半透明になることから和菓子材料や料理のとろみ
付けに古くから用いられている。
薬効
葛根葛粉は薬効を持ち、体を温め血行を
よくする為、風邪引き(葛根湯)や胃腸不良の時の
民間治療薬として古くから珍重されてきた。
近年は健康志向の高まりも手伝って自然食品や
健康食品としてますます注目をあびている。
また、更年期障害や骨粗鬆症、糖尿病、乳癌、子宮癌や
男性の前立腺癌の治療もしくは改善に効果があるとされる
イソフラボンが含まれている事も追い風になっている。
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冬場には、「くず湯」で体を温め、夏場には、葛餅や葛きりを
いただくというのは、日本文化を感じるくらしですが、これら
薬効というのは調べてみてですね。
甘いものも食べ過ぎればですが、この効能は、
神様へのお供え物にもしたくなりますね。
お酒や和菓子、お野菜に御神徳如何によっては
本葛というのもいいものかもしれません。
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