たいせつなこと [そのほか]
ヨーロッパでは (raspberryもframboiseも)
ヨーロッパ産のラズベリーである。
栽培においては最も簡単な部類に入る果樹である。
苗木も簡単に入手でき、様々な土壌に対応する。
ただしコガネムシの食害による枯死や地下茎による
過度の繁殖に気をつけるべきである。
農薬を一切使わずに栽培できるが日本では収穫時期が
梅雨と重なるため雨による灰色かび病など病気の発生が
起こるので罹病した果実の除去や通気性の確保などが
対策として挙げられるが 営利栽培において商品価値を
向上させるためにはビニールハウスなどの利用が好ましい。
営利栽培はラズベリーやブラックベリーなどがほとんどである。
黒ラズベリーの栽培も見られるが、紫ラズベリーは皆無である、
尚苗木の流通も同じである。
キイチゴ属の植物は果実に甘みと酸味があり、世界各地で
人間の食用にされてきたが、特にヨーロッパ人の嗜好に合い、
ヨーロッパ原産、及び彼らが進出した先、特に北米大陸原産の
野生種がヨーロッパ系を中心とする人々によって、盛んに交配、
品種改良を施されて果樹としての栽培品種群を生み出してきた。
ラズベリーは、16~17世紀ごろイギリスで栽培化された。
最初の栽培の記録は1548年である。
18世紀後半にはいくつかの品種が北米に導入されたが、
風土の違いから大規模には栽培されなかった。
19世紀に北米の種が栽培化され、ヨーロッパに移入
されたり交配されたりした。
種類
raspberry や framboise とは本来はヨーロッパに
自生するラズベリーをさしていたのであろうが、果樹と
しては特にヨーロッパキイチゴ Rubus idaeus L.
subsp. idaeus を原種や交配親とする栽培品種を
指すことが多く、また広義には果床が木質化し、熟すと
果床上に形成される集合果と果床が分離するキイチゴ属
および栽培品種群全体を raspberry や framboise
の名で呼ぶ。
この観点に立てば、日本に自生するキイチゴ属の
植物は全てがラズベリーに分類されることになる。
果樹としてはヨーロッパキイチゴを原種とするもの以外に、
北米大陸原産のアメリカイチゴ(アメリカンレッドラズベリー)
R. strigosus Michx. やクロミキイチゴ(ブラックラズベリー)
R. occidentalis L., agg. を原種とするものが重要である。
これらの選抜や交配で生み出された品種群は、
果実の色で赤ラズベリー、黒ラズベリー、紫ラズベリーに
大別されるが、黒ラズベリーをキイチゴ属のもうひとつの
重要な群であるブラックベリーと混同しないよう
に、注意が必要である。
品種により鮮やかな赤色や紫、黒紫色で直径1~2
センチメートル程度の果実をつけ、
優れた風味・甘味・酸味がありジャムや洋菓子、
ハーブティー、リキュールなどによく用いられる。
日本国内でも園芸・ガーデニングで栽培されることがある。
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