箸休め、思う心に 月の空 2016.3.26 [そのほか]
伝承『北越奇談』より、すっぽんの怪異(葛飾北斎画)
かつて日本ではキツネやタヌキといった動物と同様、
土地によってはスッポンも妖怪視され人間の子供を
さらったり血を吸ったりするといわれていた。
また「食いついて離さない」と喩えられたことから大変
執念深い性格で、あまりスッポン料理を食べ過ぎると
幽霊になって祟るともいわれた
箸休め→http://www.suppon-daiichi.com/kyoto_event/
江戸時代には、ある大繁盛していたスッポン屋の夫婦が
寝床で無数のスッポンの霊に苦しめられる話が北陸地方の
奇談集『北越奇談』にある他、名古屋でいつもスッポンを
食べていた男がこの霊に取り憑かれ、顔や手足がスッポンの
ような形になってしまったという話が残されている。
また古書『怪談旅之曙』によれば、ある百姓がスッポンを
売って生活していたところ、執念深いスッポンの怨霊が
身長十丈の妖怪・高入道となって現れ、そればかりか
その百姓のもとに生まれた子は、スッポンのように上唇が尖り、
目が丸く鋭く、手足に水かきがあり、ミミズを常食したという。
美味しい出汁がでるため、スッポンを使った鍋料理
(まる鍋)や雑炊、吸い物は日本料理の中では高級料理とされる。
スッポン食に関係する諺(ことわざ)として、
「鼈人を食わんとして却って人に食わる」がある。
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とりあえずケーキに目を奪われるnamieなのですが、
namie図書館のcafeに来られるお客さまの中には、
スッポン好きな方だって本日もおみえになるし、毎日食べるわけ
ではなく、人生にたった1度だったりその機会を逃すのは、
やはりもったいないのではないでしょうか。
その昔、スッポンを食べ過ぎたというお百姓さんも、
お子さんは生まれたわけなので、食べ過ぎたら
いけないという「日本版のアンデルセンの御伽噺」
という感じなのかとも本日も思い「たい焼き」や「今川焼」
についても想いを馳せています。
お花見団子の季節でもあるわけで和菓子もすばらしいですけれどね。
なんにせよ、高級日本料理なのですから、
夏ばて対策に、今夏「土用の丑の日」ならぬ
スッポン料理を戴いてみるのもいいのでしょうね。
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